市川⇒松戸〜柴又と歩いた花見ツアー。
当初はそのまま帰る予定だったのだけど、かねてよりの宿題店が近いことを思い出す。京成押上線 京成立石(たていし)駅そばの「鳥房(とりふさ)」。鶏の半身を丸々揚げた唐揚げが有名なお店です。
■京成立石は、呑んべぇにはたまらない「ディープゾーン」
ちなみに、呑んべぇには南側の立石仲見世共盛会というディープなアーケード街が有名。
テレビ東京の「アド街」でもこの仲見世が1位(だいたい「立石」をテーマにしたアド街自体がマニアック?)をとったほど。ガイド誌面などで紹介されることも多く、最近は物凄い混雑ぶりのようです。
◎参考:
「宇ち入り倶楽部」
■「鳥房」は昭和な風情が動態保存
で、目指すイートイン(んなオシャレなもんじゃなくThe・下町の居酒屋です)は店横の路地側から。
障子風の引き戸をガラガラと開けると「わ、狭っ」。まだ6時くらいだというのに、カウンター6、7席と、わずか6〜8畳少々のスペースの座敷・小あがり(4人掛けx6、7卓)へみっちみちに詰め込まれた賑やかな様子がいきなり目に飛び込んでくる。
これまた、いかにも下町って感じでいいじゃーん。
女将さんから「今日は唐揚、580円だけねー」
どうやら日によって仕入れたサイズの違いで数種類があり、いずれにせよ600円前後らしい。
「で、何にする? 唐揚げ2人前ね。女性でも1つイケちゃうから」えっとえーっと・・・「じゃあぽんさしね。以上?」
は、はいそれで(笑)。
オネエサン、いい感じです。圧倒されてしまうかもしれないけれど、確かに「鳥房」初心者には間違いない選択だったことが後で判明します。
ビール(瓶) 550円
ぽんさし 530円
というワケでメインディッシュ。
※およそ600円前後。この日は小ぶりで580円1種類のみ
女将さん、ワタクシのを器用に解体しながら、同時に嫁さんにはやり方をレクチャーする。
左手に「はい、お箸をここ(手羽の根元)に刺してしっかり支えて」と渡しながら、半紙で支えた右手で手羽元をグキっと剥がす。手羽はキャベツを覆うように載せる。こうすると鶏の脂と熱気でキャベツが蒸されて美味しいらしい。
そしてアレよアレよ言う間に鶏がバラされてゆくのだ。凄い。いっぽうの嫁さんは「え、え?」と慌てるばかり。
結局ワタクシの分の解体が終わると、嫁さんから半紙を取って、彼女の残りもスピーディにやっつけてくれた。おおっ!
見た目はアレですが(笑)・・・
首の部分、もも肉、むね肉、手羽。どこの部位もジューシーだし皮もパリパリ、軟骨もこりこり。こりゃ旨い。
とにもかくにも、躊躇なくかぶりつくのが吉。そういうのをためらうような方は鳥房には行かない(連れて行かない)のが無難だな。間違えても最初のデートには向いてない(笑
「だけ」と言っても、実は下味を着けて最初に軽く揚げ、販売前に直前に揚げ、最後に注目の後に揚げるという手間をかけているらしい。
鶏肉の専門業者いわく「鶏肉は、骨付き状態で処理されてから24〜36時間ほど経ったところが一番おいしい」らしいのだけれど、ココのはまさにそんなタイミング。前日に捌いた丸鶏を翌朝にお店で半身にして、その日のうちに揚げているというのだ。へえ。
「これをかけるのがいいのよ」と女将さんが先ほどのぽんさしのタレをかけてくれる(と同時にお皿をさげた)。うん、旨い!
脂を含んだ適度なこってり感がまた心地よい。そして無駄がない(笑
※熱燗か常温か聞かれる(ちなみに生冷酒は650円)
ネットやグルメ本などには「女将さんに怒られる店」みたいな書き方をされている「鳥房」。
まあ親しみを込めて言っているのだろうケド、そうじゃないと思う。
熱々の唐揚げを熱々のうちに食べて欲しい。手間隙かけて安く提供しているのだから残して欲しくもないし、お持ち帰り用の袋もくれる。既に酔っ払って入店した客には厳しい。並んで待ってるお客さんのために、食べ終わったらさっさと帰ってもらう。席はきっちり詰めて座ってもらう。
せっかちで、俺様はお客様だと思っていて、なんかあるとすぐにイライラ・カッカするタイプの人(いるよねそういう人。かわいそうに。人生損してると思うぞ)には向いていません、はい。
■住所:東京都葛飾区立石7-1-3
■電話:03-3697-7025
■営業時間:
【飲食】平日16時〜21時/日祭日15時〜21時
【店頭販売】平日14時30分〜21時/日祭日12時〜21時
■定休日:火曜日
・立石商店連合会
やっぱり京成はこの色ですよ。はい!
そっか、マキシさん世代だとこの色なのねー。ワタクシはこれの前のカラーかなあやっぱり。金町線は4両編成限定だからこのレトロカラー遭遇率は高いらしいよ。