の続き。
早朝7時前に金沢駅へ到着。8時のレンタカー屋のオープンまで、駅ビル内のカフェで朝食をとる。で、この旅の相棒、ヴィッツを引き取って向かったのは福井の永平寺。その道すがら立ち寄ったのが山中温泉でした。
かつてここには私鉄「北陸鉄道加南線」(山中線)が走っていて、温泉客や地元の通学・通勤客などを乗せていました。ただし昭和46年には「あっさりと」廃止されてしまっています。
当時、北鉄のスターだったのが写真の「しらさぎ号」。
この貴重な車両が、かつての姿そのままに現地で展示されていました。



ロマンスカーたる所以。転換クロスシートが誇らしげです。
しらさぎ号こと北陸鉄道6010系は、なんと日本初のアルミ車体を持つ(※注:現地の案内板による)昭和38年製の2両編成の18m級2扉クロスシート電車。失礼ながら、いち地方鉄道向けの車両としては実に意欲的な設計だったのです。側窓や正面のパノラマウィンドウなどに親会社「名鉄」の名車、5000系を彷彿とさせます(こちらも軽量構造が自慢)。
ただし先行してデビューしたロマンスカーの先輩6000系「くたに号」(こちらはカルダン駆動の新性能車!)とは異なり、足まわりは旧型車からの流用で重量がかさみ、線路規格の低い路線ゆえやむなく軽量ボディ化した、というのが真相のようです。
なお現地で活躍したのは、廃止までのわずか8年の間でした。
その後しらさぎ号は、同じロマンスカー6000系とともに静岡県の大井川鉄道に引き取られ第二の車生を歩んでいました。

大井川鉄道時代の表示もそのまま残っています。

写真を撮った平成13年(2001年)9月当時はすでに休車状態でした。
現在しらさき号前に建てられている案内看板によれば平成13年7月までは現役だったと記されていますから、休車になって間もない頃の画像、ということになります。
その後長らく休車状態が続き、平成17(2005)年にふるさとである山中温泉まではるばる運ばれてきたとのこと。
ちなみに6000系のほうは、ひとあし早くに廃車となっているようです。

車端部はロングシート。この眺め、当時としてはかなり斬新だったはず。でも寒さ厳しい冬の時期は果たしてどうだったのだろうか・・・??

ラウンドしたフロントウィンドウや側窓などに親会社の名鉄テイストが色濃く感じられます。ちなみに補助灯は外され、北鉄の社紋が取り付けられるなど、地道にオリジナルスタイルへと戻す努力もなされていたりします。スゴイ!
かつてこの地に鉄道が走っていたことを、いつまでも静かに語り継いでいって欲しいものです。





小生も「鉄」であり「トゥインゴ」です
金沢在住 http://pub.ne.jp/1010/
>>1010さま
金沢、初めてというワケではないのですが、今回の旅でまたしみじみと「いい街だなあ」と実感しましたね。また行きたいと思ってます!
そうそう、そういえばそんな記事読んだなあ、って現地で車両を見かけてから思い出しました。
ここまで持ってくるの、結構費用かかっただろうし、さらに北陸仕様化の改造もされていたりして、結構手がかかっている印象です。いつまでも綺麗に保存されるといいですね。