
前に来たのは果たしていつだったか。子供の頃の家族旅行、いやいや修学旅行だったか。
ともかく、実はオトナになってからは来たことがなかったのが洛北・大原。
市内に比べ紅葉のピークは当然ながら早く、先週たまたまお見かけした京都在住の方のブログにも『今がピーク』とあり。
果たしてどうなんだろ、と思いながら向かいました。
京都駅前で市バス・地下鉄と一部の京都バス(嵐山・大原へ行く路線が有効)が乗り放題となる二日券を手に入れ、いざ。市営地下鉄で終点国際会館駅。そこからバスに乗り換えます。この時期は臨時便含め20分に1本来るので便利ですね。
市街地からわずかな距離だというのに、叡電の終点付近からは一気に山あいの景色に変わります。20分くらいバスに揺られ、終点大原バス停。
ここから緩やかな登り坂のひなびた参道を抜け、いよいよ大原三千院に到着です。
この落ち着いた空気こそ、市内とはまた違った魅力。平日なので観光客で溢れかえってる、ってこともなく(それでも普段よりは混んでいるんだろうけど)、落ち着いて景色を楽しむことが出来ます。
地下鉄に乗っている間に来た通り雨のおかげで、落葉もしっとり濡れてイイカンジ。午後の傾いた日差しと相まって絶妙な雰囲気。なんだか歓迎されてるみたいで嬉しい。

今年のJR東海のキャンペーンにも使われた往生極楽院。

うわっ。
溜め息の出るような景色です。
辺りは一面綺麗に青苔で覆われ、落葉とのコントラストが素晴らしい。確かに紅葉はピークを過ぎていたようですが、そもそもこの場の凛とした空気にヤラレマシタ。
★★★★★

◎三千院
■住所:京都府京都市左京区大原来迎院町540
■電話:075-744-2531
■休館日:無休
■拝観時間:
12月〜2月 8:30〜16:30(閉門16:30)
3月〜11月 8:30〜17:00(閉門17:30)
■拝観料:
一般:700円(団体30名以上600円)
中学生:400円(団体30名以上300円)
小学生:150円
■参考:「三千院」公式ホームページ
「大原観光保勝会」
三千院のあとは、近くの宝泉院まで足を延ばしました。
樹齢五百年を越える「近江富士」をかたどった天然記念物の五葉松を、室内から拝観出来るところ。建物の軒先や柱を額縁に見立てて眺める、いわゆる額縁庭園と呼ばれます。
残念ながら撮影禁止なので写真はなし。
拝観料でお抹茶、オリジナルのお菓子(若狭屋手作りの和菓子)も頂けるのもまた一興。
こちらもなかなかです。日本人のDNAがそうさせるのか、はたまたジジィになったからなのか、日本庭園ってつくづく良いなあ、なんて感じ入りました。20代の頃は、んなことちっとも思わなかったのになあ。うーむ不思議だ。
◎宝泉院
■拝観時間:午前9時〜午後5時
■拝観料(茶菓付)
大人 800円
中・高 700円
小 600円
(団体30名以上1割引)
■参考:「宝泉院.net 〜京都大原・額縁庭園のお寺〜」公式ホームページ