
月曜日の話。
楽しかったFBMもおしまい。
帰り道、長野県茅野市にあるお蕎麦屋さんへ立ち寄りました。
ビーナスラインから諏訪インターに向かう途中、スーパーのマックスバリューの隣というわかりやすい場所にあるのですが、古民家風の『いかにも蕎麦屋』ではなく、写真1で判るようにオレンジ暖簾が目立つ、極々平凡な外観。なんも知らなきゃ通り過ぎてしまいそうです。
しかしこのお店、なんと近くの畑で蕎麦を自家栽培し、蕎麦の実を自家製粉するという徹底したこだわりぶり。
地元長野で売られている情報誌での紹介記事をコンビニの立ち読みで目ざとく見つけ(笑)、行ってみることにしたのでした。
頂くならやはり十割蕎麦でしょ。

十割せいろ蕎麦切り 1100円
コンピュータ制御(!)された石臼は蕎麦の実の9割以上をきっちり擦っているらしく、お蕎麦の麺に田舎蕎麦独特のつぶつぶした感じが殆どないのが特長。
硬めに茹でられた蕎麦はまだ新そばではないらしくそれほど饒舌ではないけど、静かに鼻の奥へ香りを伝えてきます。なるほど旨い!
お蕎麦もそうだけど、つゆが旨かったのはめっけもの。江戸前風の独特の濃さは無いけれど、風味豊かでくどくない。それでいてじんわりと旨味が広がります。
シメに蕎麦湯で頂くと、その上品な味が実感出来るはずです。
ちなみに十割蕎麦には薬味の類いが一切つかないのも、こういった繊細な味を判って欲しいからなのでしょう。

ぶっかけおろし蕎麦切り(二八)1100円
こちらは二八。蕎麦自体を比べると、確かにあっさりした味ですが、こちらも旨い。
これまた自家栽培だという辛み大根を、地元産の大根とブレンドして使用。それでもツーンとクル辛みがなんだか嬉しい。
具は他に竹輪やプチトマト、刻み海苔、刻み葱など。
十割蕎麦が蕎麦自体で勝負しているのに対し、こちらは豊富な具との渾然一体としたセッションが面白い結果を生み出しているみたい。
ふぅ、旨かった。
また来年も立ち寄ってみようと思います!
次回は蕎麦がきでも頂きたいところです。
満足満足…
ごちそうさまでした。
◎手打ち蕎麦切り 蓼山亭(りょうざんてい)
■住所:長野県茅野市米沢174‐1
■定休日:水曜日